エアコンにかかる電気代は?電気代の節約方法や人気の省エネエアコンを紹介

エアコンにかかる電気代は?電気代の節約方法や人気の省エネエアコンを紹介

エアコンが古くなり調子が悪くなったので、買い替えを検討している方もおられるでしょう。エアコンは設置した部屋の快適さを左右するため、慎重に選びたいものです。

しかし、気になるのは電気代です。エアコンを使うときに、「電気代が高くなるかも…」と心配になるかもしれません。実は、エアコンにかかる電気代は工夫することによって抑えることができますし、最新の省エネエアコンは昔に比べて電気代がかからなくなっています。

この記事では、エアコンにかかる電気代について解説するとともに、電気代を節約する方法やおすすめの省エネエアコンについて紹介します。

エアコンの電気代の計算

通常、エアコンの電気代は「期間消費電力量(kWh)×電気代単価(円/kWh)」で計算することができます。「期間消費電力量」とは、エアコンを1年間、冷暖房で使用した場合にかかる電力量の目安です。

たとえば、期間消費電力量が1,000kWhのエアコンがあり、電気代の単価を25円/kWhと想定すると1,000 x 25=25,000円と計算されます。

エアコンの場合、運転中に消費電力が大きく変化しますので、このように1年間のトータルで電気代を算出します。

冷房と暖房、除湿はかかる電気代が異なる

エアコンにかかる電気代は?電気代の節約方法や人気の省エネエアコンを紹介

一般的には、エアコンには大きく分けて「冷房」「暖房」「除湿」という3つの運転モードがあり、それぞれのモードでかかる電気代は異なります。

では、それぞれのモードでかかる電気代はどうなっているのでしょうか?

以下で、冷房、暖房、除湿でかかる電気代を比較します。

冷房より暖房の方が電気代がかかる

まずは、冷房と暖房の電気代の比較です。結論からいうと、冷房よりも暖房の方が多くかかります。ただしこれは、あくまでも日本では、という話です。

理由は、日本の気候と設定温度との関係にあります。エアコンは、室内温度を設定温度に近づけるために運転を行い、その際に電気を使います。

たとえば、東京の夏の日中平均最高気温が約33度とすると、冷房の温度を28度に設定するには、エアコンは温度を5度下げるために運転し、電力をその分消費しなければなりません。

一方、東京の冬の日中平均最低気温が約5度とすると、暖房の温度を20度に設定するには、エアコンは温度を15度上げるために運転します。もっと寒い地域では、温度が氷点下になることもあるでしょうから、さらに気温差は広がります。

このように、日本では冬は夏以上に温度を変える必要があり、暖房は電気の消費量が上がります。したがって、暖房の方が電気代が高くなりやすいのです。

二種類の除湿方法と冷房との電気代を比較

次に、除湿と冷房の電気代を比べます。とはいえ、暖房と冷房ほど簡単ではありません。なぜなら、除湿には大きく分けて2つのモードがあるからです。具体的には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類となります。

弱冷房除湿とは、名前の通り空気を冷やしながら除湿をする方法です。まず湿った空気をエアコンに取り入れ、少し冷やすことによって空気から水分を取ります。そして乾いた空気を室内へ送り、水分は外へ排出されます。

一方、再熱除湿は一旦冷やして除湿した後で、空気を再び温める方法です。湿った空気をエアコンに取り入れ、少し冷やすことによって空気から水分を取るところまでは同じです。

しかしその後、その空気を温めて乾いた冷たくない空気を室内へ送ります。特に梅雨の時期などはそれほど気温が高くならないため、体が冷えやすい人には再熱除湿がおすすめです。

しかし、いったん冷やすことと再び温めることで冷房よりも電気量が多くかかります。当然、電気代も多くかかってしまうというわけです。

弱冷房除湿の場合には弱冷房ですので、通常の冷房よりも電気代はかかりません。したがって、電気代は弱冷房除湿、冷房、再熱除湿の順に高くなります。

エアコンの電気代を節約する方法

エアコンの電気代を節約する方法

普通に生活しているだけで、かかってしまう電気代。特にエアコンを使う季節になると電気代が高くなりがちです。できればエアコンの電気代を節約したいものですよね。

ここでは、エアコンの電気代を節約するための具体的な方法について説明します。

具体的には、下記の項目が節約方法になります。

  • エアコンを頻繁にオン・オフしない
  • 温度設定を意識する
  • フィルターや室外機の掃除を定期的に行う
  • カーテンを閉めたり窓に断熱シートを貼ったりする
  • 省エネ機能が高いエアコンに買い替える

以下で詳しく説明します。

エアコンを頻繁にオン・オフしない

まずは「エアコンを頻繁にオン・オフしない」方法です。これでは「長時間つけっぱなしにしているとその分エアコンが運転している時間が長いので、電気代がかかるのでは?」と思うかもしれません。

ですが、冷房の場合、日中9~18時の時間帯は、30分間であればエアコンを切るより「つけっぱなし」にするほうが消費電力は少なくなります。

これは、気温が高い場合、いったんエアコンを切ると室内の温度は上がってしまい、その後また温度を下げるのに電力を大量に消費しなければならないからです。

とはいっても、これも場合によりけりです。外出する時刻や時間の長さを考慮せずにひたすら「つけっぱなし」にしていると、「こまめにオン・オフ」するより、消費電力量は多くなることもあります。

気温や時間帯によって「つけっぱなし」と「こまめにオン・オフ」を使い分けることが重要です。

温度設定を意識する

次に「温度設定を意識する」方法です。意識するといっても、一体どうすればいいのかよくわからないかもしれません。これは、エアコンの設定温度を、夏は下げ過ぎないように、冬は上げ過ぎないようにするということです。

では、一体何度にすればいいのでしょうか。実は環境省から「夏の冷房は室温28℃、冬の暖房は室温20℃」という指標が出ています。この温度が目安になります。

エアコンの温度を1℃変えるだけで、電気代は10~13%変動します。温度設定を適切にすることで電気代は節約できるのです。

まずは環境省の提案温度を意識して温度設定することから始めましょう。もちろん暑い・寒いに関する感じ方には個人差があります。環境省の提案する温度では不快という人もいるかもしれません。

その時は、電気代の節約よりも自分の体の方が大事です。自分が快適と感じる温度に設定しましょう。

フィルターや室外機の掃除を定期的に行う

「フィルターや室外機の掃除を定期的に行う」という方法も電気代節約には有効です。

まず、エアコンを長期間使用し続けていると「最近どうもエアコンの利きが悪い」と感じることがあります。そんな時には、エアコンのフィルターを見てみましょう。大抵は大量のホコリがたまっています。

フィルター掃除を1年間行わないと、電気代が25%アップするといわれています。こまめにフィルターの掃除をすると電気代を節約できます。

また、夏場の直射日光が室外機に当たると、室外機の温度が上がってしまい室外機本体の放熱ができなくなります。そうなると冷房の利きが悪くなります。

これを防ぐためには、日よけを置くなどして室外機に日光が当たらないようにするとよいでしょう。

カーテンを閉めたり窓に断熱シートを貼ったりする

夏場は、窓から日が差し込んできて室内の気温が高くなってしまうことがあります。高くなればなるほど冷房で温度を下げるためにエアコンをフル稼働する必要がありますので、その分電気代がかかります。

対策として、昼間でもカーテンを閉めたり、断熱シートを貼ったりすると効果的です。カーテンや断熱シートによって、夏は日照を遮るほか、冷房の冷気が逃げるのも防ぎます。逆に冬は室内の暖気を閉じ込め、外気が入るのを防いでくれます。

省エネ機能が高いエアコンに買い替える

「省エネ機能が高いエアコンに買い替える」という方法もあります。実はエアコンは毎年省エネ機能が向上しており、2006年型のエアコンは2016年型のものと比較した場合、省エネ性能が7%も劣ります。

自宅のエアコンと最新モデルのエアコンの消費電力を比べてみてあまりにも差があるようなら、買い替えを検討しましょう。

人気の省エネエアコン3選

もしエアコンを買い替えるとするならば、どのような機種を選べばいいのでしょうか?

以下では、人気の省エネエアコンを3機種紹介します。

  • パナソニック エオリア DVE9シリーズ クリスタルホワイト CS281DVE9WS
  • ダイキン うるさらX ATR40YPE9WS
  • 三菱電機 霧ヶ峰 ピュアホワイト MSZEM4021E9SWS

以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

パナソニック エオリア DVE9シリーズ クリスタルホワイト CS281DVE9WS

パナソニック エオリア DVE9シリーズ クリスタルホワイト CS281DVE9WS

  • サイズ:W799×H295×D385mm
  • 消費電力:暖房690W/冷房515W
  • 適用畳数:8~12畳
  • 特徴的な機能:高濃度になったナノイーX
  • 省エネ基準達成率:124%

この機種はナノイーXという機能を搭載しています。これは、エアコンを使いながら空気を清潔・快適に保つものです。具体的には、菌・ウイルス、カビ、花粉といった有害物質を抑制します。

また、冷房では一気に冷やし、設定温度に達したら廃熱を利用して室温が下がり過ぎないように一定温度に保持します。これにより、冷房がついたり消えたりといった電力のロスがなくなり省エネにつながります。

詳しくはこちら

ダイキン うるさらX ATR40YPE9WS

ダイキン うるさらX ATR40YPE9WS

  • サイズ:W798×H295×D370mm
  • 消費電力:暖房900W/冷房800W
  • 適用畳数:11~17畳
  • 特徴的な機能:気流を回してすばやく涼しくする冷房
  • 省エネ基準達成率:144%

この機種は、冷房時に天井に沿って気流を回すことにより部屋全体を快適にする「サーキュレーション気流」を実現しています。これにより、部屋の中の温度ムラを抑えることができます。

また高耐久、高効率、低振動のスイングコンプレッサーを採用。2019年度省エネ大賞を受賞しています。

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三菱電機 霧ヶ峰 ピュアホワイト MSZEM4021E9SWS

三菱電機 霧ヶ峰 ピュアホワイト MSZEM4021E9SWS

  • サイズ:W799×H295×D385mm
  • 消費電力:暖房1,020W/冷房1,050W
  • 適用畳数:11~17畳
  • 特徴的な機能:AIが運転モードもオン/オフも自動で切り替え
  • 省エネ基準達成率:136%

この機種は電気を帯びた水のミストを放出することにより、ウイルス、カビ、花粉を抑制します。同時にナノレベルのミストが、肌や髪を保湿します。

また、AIが体感温度や室温を先読みして、運転モードやオン/オフを切り替えます。これにより、無駄な運転がなくなるので省エネにつながります。

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まとめ

エアコンには「冷房」「暖房」「除湿」のモードがありますが、かかる電気代はそれぞれ異なります。電気代を節約する方法は色々ありますが、省エネエアコンを導入するのもおすすめです。

エアコンを買い替えるとなると電気代が高くつくと思いがちですが、実は省エネ技術の発達により電気代はむしろかからなくなっています。

エディオンでは豊富にエアコンを取り揃えており、アフターサービスも充実しています。
エアコンの買い替えを考えているなら、ぜひ一度ご来店ください。

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