Riot Gamesが開発を手掛けた新作FPS「VALORANT」の招待制大会「EDION VALORANT CUP(EVC)」のグランドファイナルが2020年10月4日(日)に開催されました。
EDION VALORANT CUP DAY3 Grand Final https://t.co/gm4sOPEZoT
— エディオン eスポーツ (@edion_esports) October 4, 2020
目次
EVCとは
「EDION VALORANT CUP」とは、VALORANTの国内大会で活躍する合計6チームを招待し、6チームの中から最強を決める招待制トーナメント。eスポーツをプレイするチームや選手たちがアスリートとしての魅力を存分に発揮し、ファンの方々も魅了する憧れの舞台をつくることを目的としています。
決勝参加チーム紹介
SCARZ
国内初となる「VALORANT」の招待制プロリーグ大会「Mildom Masters」においては、7試合行い2勝5敗と成績が振るわなかったものの、今大会では、JUPITERにASH WINDER主催、アジア初のRiot Games公認大会「A.W EXTREME MASTERS Japan Invitational」での雪辱を晴らし、見事決勝に駒を進めたSCARZ。大会を通じて成長し、コミュニティ勝利予想をも味方につけてきました。
DetonatioN Gaming
VALORANTの大会シーンにおいて、常にBEST8以上の成績を収め続けるDetonatioN Gaming(以下、DNG)。BlackBird Ignis相手に組織力の高さ、戦術の引き出しの多さを活かし勝利予想を覆し、決勝進出を決めました。CS:GOにおいて実績のある名選手に、若手のmittiii選手、TEN選手を加えVALORANT部門初のタイトルを狙います。
ゲスト/実況紹介
今大会、スペシャルゲストとして手越祐也さん、インタビュアーに伊織もえさんが出演。また、実況・解説を田口尚平さん、yukishiroさんのお二方が務めました。
スペシャルゲスト
手越祐也さん
インタビュアー
伊織もえさん
実況・解説
田口尚平さん
賞金・賞品紹介
優勝チームには、以下の賞金及び賞品が贈呈されます。
上記一部の賞品は、エディオン公式通販サイトでも購入が可能です。
エディオン購入ページ
ACER 24.5型ワイドゲーミング液晶ディスプレイ Predator XB3【商品購入ページ】
Logicool PRO X GAMING HEAD SET【商品購入ページ】
決勝レギュレーション(ルール)紹介
決勝戦は、BO3(2マップ先取)、オーバータイム有りのシングルイリミネーション方式で行われます。使用マップは、バインド、ヘイブン、スプリント、アセントの4つから選択可能。使用マップと攻守の選択権は、マップごとに交互に入れ替わります。また一度使用したマップは、同一対戦中使用不可となります。
決勝レポート
決勝戦のコミュニティ勝利予想は、DNGが42%、SCARZが58%と僅差ではありますが、SCARZ側に傾きました。これまでの結果を踏まえると、DNGが優勢になるだろうと考えていた実況陣からは、驚きの声が上がりました。
Game1 バインド
序盤、DNGがゲーム開始のピストルラウンドからチームの組織力を前面に出した攻めを見せ、勢い止まらぬまま4ラウンド目まで獲得。
5ラウンド目、悪い流れを止めたいSCARZ。SCARZ marin選手が攻めの姿勢で、オペレーターを用いて相手にプレッシャーを与え、見事SCARZがラウンド奪取に成功しました。
8ラウンド目では、互いに高度な駆け引きを行い、スパイク設置まで嗅ぎ付けたDNGが設置を終えると、1v4と不利な状況に。ここでDNG STABA選手があわや1v4クラッチを決めるところでしたが、最後にSCARZ Npoint選手がしっかり抑えたことによって、ここからさらにSCARZが勢い付きます。
気づけば4-4で同点、前半終了時には5-7とSCARZが逆転して後半戦へ。
後半戦では、SCARZが焦らずしっかり情報収集を行い、着実にラウンドを重ねマッチポイントへ。設置後のリテイクを狙うDNGでしたが、 SCARZ adeLAZY選手の絶妙なアルティメットを用いたセットプレーに成す術なく、マッチポイントを取られてしまい、1マップ目は13-10でSCARZの勝利となりました。
Game2 ヘイブン
1マップ目と同様に、ピストルラウンドを制したDNGは、クレジット差を活かした戦いで最初の2ラウンドをあっという間に抑えることに成功。3ラウンドではラッシュを仕掛け、
スパイク設置までたどり着いたSCARZ。DNGが取り返すことは無理だと思われましたが、DNG mystic選手による、見事な1v3クラッチで3-0となり、DNGが優勢となります。
SCARZのエコラウンドとなった4ラウンド目では、遅めのプッシュやスモークを用いたセットプレーで武器差をもろともせず、Bポイントを制し、SCARZが初めてラウンド取得。
シーソーゲームになることも予想されましたが、圧倒的な組織力でリテイクを決めるなど、しっかりチームの良さを活かし、DNGが前半戦を7-5でリードして折り返します。
後半戦、前半戦の勢いそのままDNGがピストルラウンドを制するも、次のラウンドでエコラウンドのSCARZがラウンドを獲得。
16ラウンド目、スパイク設置後の1v1をSCARZ Sak選手が見事な駆け引きを制し、ついに8-8同点に。ここからお互いに意地の張り合いとなり、11-11までシーソーゲームとなり、試合は延長戦へ。
先に12-11とマッチポイントを迎えたのはDNGでしたが、少し慎重になりすぎたのかSCARZ marine選手が予想外のポジショニングから、アルティメットを用いたACEでDNGはラウンドを落とします。
再び、13-12とリードしたDNGに対して、SCARZ ryota-選手のACEで再び同点に。27ラウンド目、序盤に1人落とされ数的不利のSCARZでしたが、Sak選手の見事な2キルでAポイント制圧と人数逆転で流れを一気にSCARZ側へ。
爆弾設置後も、落ち着いた立ち回りでラウンドを制し、SCARZがこの試合で初めてのマッチポイントを獲得します。
28ラウンド目、SCARZ marin選手が再び相手の意表を突く防衛をし、甘えることなく、しっかり味方のカバーを待ったSCARZ Npoint選手とryota-選手が同時に最後の2人を倒しゲームセット。
大会中に、チームとして大きく成長を遂げたSCARZが悲願の初優勝を手にしました。
優勝チームインタビュー
ーー2マップ目、一進一退の攻防となった延長戦のときの心情を教えてください。
marin選手:自分たちのピックマップだったので、とにかくここで決めたいという気持ちでプレイしていました。
Sak選手:SCARZは粘り強いチームなので、行けるかなって思っていました。深く考えずにラウンド取れば勝てると思ってプレイしていました。
ade選手:個人的には、ファーストマップ取れていたので、ここで負けても3マップのAアセントは自分たちが得意とするマップなので、とりあえず2マップ目負けても次の試合にメンタルが左右されないように集中しつつも気楽に戦っていました。内心焦ってはいなかったです。
Npoint選手:とにかく自分が出来ることをやって、味方のことを信じていました。いっぱいいっぱいでした(笑)。
ryota-選手:集中力を切らさないことを意識してプレイしていました。
ーー大会を通して印象に残っているマッチを教えてください。
marin選手:やっぱり、JUPITER戦の第2マップ勝った瞬間が一番印象に残ってますね。自分たちは元々「Counter-Strike:Global Offensive(以下、CS:GO)」というゲームから来ていて、CS:GOでは無敗でいたJUPITERは憧れであり、そのチームをVALORANTのオフライン大会で倒せて嬉しかったです。
Sak選手:優勝した時の方が嬉しいだろうなと思っていたんですけど、優勝した時の2マップ目終わってから立ち上がったときに優勝した実感がすぐ湧かなくて。それでいうとJUPITER戦の2マップ目を終えたときの方が嬉しかったですね。
ade選手:僕はもうDNG戦に勝ったのが、本当に嬉しくて。ずっとCS:GO時代から6年間、日本1位目指して戦ってきて、結局CS:GOでは優勝できずにVALORANTに移行して、こういう大きな舞台でしっかり優勝出来てもう泣いちゃいましたね(笑)
Npoint選手:DNG戦のオーバータイムに入って勝ったときですね。やはり、みんなが出来ることをやって取れたラウンドもあって、それで優勝も出来たのが一番嬉しかったですね。
ryota-選手:僕は、Lag Gaming戦ですね。初めてのオフラインだったので、1戦目が一番緊張していて、それを勝って波に乗ることが出来たので、一番印象に残っていますね。
大会総まとめ
VALORANT初のオフライン大会となったEDION VALORANT CUP 初代王者は、SCARZとなり幕を閉じました。オフラインならではの、緊張した雰囲気やチームの声掛けがかなり印象的でした。
決勝戦で熱い戦いを繰り広げたDetonatioN GamingとSCARZの両チーム、そしてVALORANTの競技シーンから今後も目が離せません。