髪を乾かすのに必須なドライヤー。美容室のようにキレイにサラサラにならない。髪がぱさつく。髪が痛むなど、お悩みはつきないのではないでしょうか。今回はドライヤーの機能を改めて紹介しつつ、選ぶ時のポイントと、家電量販店のプロがおすすめのドライヤーをご紹介いたします。
目次
選ぶときのポイント
ここではまず、ドライヤーを選ぶ際の基本となる3つの指標(風量・電力・金額)について整理していきましょう
風量を確認する
ドライヤーの基本的な役目は「髪を乾かすこと」「髪の毛をセットすること」の2つ。
風量の好みももちろんあると思います。短時間で乾かしたい、キレイにセットしたいなどお好みの強さなどもありますので、最大風量と強弱調整についてチェックしましょう。
温風で髪を乾かすため、風量の多いものを選ぶことがお勧めです。素早く乾かしたいという方は風量が多いものを選ぶようにしましょう。特に「頭皮への風の通り方」が大事で、頭皮までしっかり風が届くものを選ぶのがいいです。
風速と言われてもイメージが湧かないと思いますので、風量の目安として以下を知っておくと良いと思います。
■2.0m3/s以上
ドライヤーの中では風量が大きい部類になります。
乾かす時間を短縮できる一方で音がうるさいものがあるので注意です。
速乾性を重視する方は2.0以上のなかで、実際の音量を確認することをお勧めします。
■1.3m~1.9m3/s
こちらも髪を乾かすのには充分な風量です。
髪の毛が長い方や毛量が多い方は最低でもこちらの風量を選ぶことをお勧めします。
■1.2m3/s以下
少し風量として物足りなさを感じるかもしれません。
髪の短い方におすすめです。
電力(ワット数)を確認
ドライヤーを使うときは使用する際のワット数も確認しておきたいところ。
■ドライヤーのワット数
ドライヤーのワット数は一般的な家庭用のモデルであれば600Wから1200Wが主流です。
これだといまいちピンときませんがほかの家電と比べるとわかりやすいと思います。
ドライヤーはワット数が高いものがあるので使用していたらブレーカーが落ちてしまう。なんてこともあります。
- 掃除機 1200W
- 電子レンジ 1300W
- トースター 1000W
- 洗濯機 800~1000W
このようにドライヤーはものによっては大型家電と同じくらいのワット数を必要とします。中には1400Wを超えてくるものもありますが、こういったドライヤーは美容室などが使用している場合が多いです。ご家庭ではブレーカーの使用可能ワット数を確認してから使用しましょう。
ただしワット数が高いと風量・熱量が大きいということもないので気を付けましょう。
温度を確認する
乾かすのであれば風は温かいほどいいですが、一方で髪は熱に弱い性質があるため、高温すぎると髪を傷める原因にもなります。髪の性質を正しく理解して、髪質を守ってくれるものを選ぶようにしましょう。
■温度調節があるものを選ぶ
温度が高すぎるものは髪を傷めてしまう可能性があります。ドライヤーの温風の温度は一般的に100〜120℃くらいですが、低温、高温の調節ができるものを選びましょう。
髪質によりドライヤーの適正温度は変わります。
- 硬い髪質 :100°前後
- 普通の髪質 : 80°前後
- 柔らかい髪質: 60°前後
<乾かし方のポイント>
髪をキレイに維持するにはドライヤーの性能もさることながら、乾かし方も非常に重要です。以下の6つのポイントに注意して乾かすように心がけてみましょう。
- まずはしっかりタオルドライ(ゴシゴシしすぎると痛むので注意)
- ドライヤーは頭から10~15cm程度離したところから
- 同じ場所に固定して温風を当て続けない(目安は2秒以内)
- 根本から毛先の順に、軽く引っ張りながらクセを伸ばすように
- 手ぐしで風の通り道を作りながら強風で乾かし、弱風でスタイルを整える
- ラスト2割は冷風で
機能・スペック面から選ぶ
「ドライヤーで髪を乾かす」。毎日のことだけにとても重要な要素があります。それは「髪に良いかどうか」です。ただ乾かすというだけであれば、高温強風であればいいですが、そういうわけにもいきません。髪を美しく保ち、なおかつ使いやすく、素早く乾かせることがドライヤーを選ぶ上でポイントとなります。それらの機能をいくつかご紹介しましょう。
■髪質改善機(イオン)
家庭用ドライヤーで美容室帰りのような髪質改善ができたらとっても嬉しいですよね。メーカーによって特徴はありますが、多くは「イオン」により髪の毛のキューティクルを引き締めることで髪の毛に潤いを保たせるという原理です。
シャープの「プラズマクラスター」、パナソニックの「ナノイー」という名前は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。これらは各社が開発したイオンとして有名です。
髪質改善機能がついているドライヤーは比較的高価なものが多いので予算面ともあわせて確認したいところです。
■静電気防止機能
髪のパサつきや静電気が気になる方は静電気防止機能付きドライヤーがおすすめです。
ドライヤーが発生させたマイナスイオンが髪に帯電したプラスのイオンと結びつき静電気を防ぐことができるという仕組みです。
特に冬の時期は空気が乾燥し、静電気が起きやすく悩まれている方も多いと思いますので、気になる方は、検討すべき機能の一つだと思います。
■自動温度調節機能
ドライヤーは手元のスイッチで手動で温度や風量を調整できるものがほとんどですが、どのタイミングでどの温度に切り替えるのがベストなのかわからないと感じたことはないでしょうか。
熱を当てすぎると髪が痛むし、弱すぎると乾くのに時間がかかる。そんな悩みを解決する機能が自動温度調整機能です。ドライヤーについた赤外線センサーが髪の表面温度と室温を検知し、温度を調整してくれるため、強すぎず弱すぎず最適な温度を維持してくれます。
■持ちやすい・使いやすい
髪の長い方や毛量の多い方だと、10分以上は乾かしてしているのではないでしょうか。ドライヤーを長時間つかってくると腕が疲れてきますよね。
ドライヤーそのものの重さはもちろんですが、持ち手の位置などでも感じる重さは変わってきます。ボタンが押しやすさなど、トータルの使いやすさも考慮して選びましょう。
■静音機能
ドライヤーは風を出すものなので、音の大きさを気にされる方もいらっしゃると思います。そんな時は静音機能がついたドライヤーを選びましょう。
通常ドライヤーは音の大きさでいうと80~100dB(デシベル)と言われていますが、これは救急車のサイレンやパチンコ店内、電車が通るガード下くらいの大きさで、かなりうるさいレベルとされます。
それにくらべ静音機能のドライヤーは50〜70dBとかなり軽減されるため、音を気にせず使用することができるレベルになります。
(参考)
50dB:通常の人と会話するときの声の大きさ
70dB:掃除機の音
音の大きさが気になる方はぜひ静音機能が付いたドライヤーを選びましょう。
予算で考える
最後は気になる予算です。機能によって値段は様々です。
安いものですと数千円なものもありますし、高額なものですと3万円を超えるものもあります。予算を惜しんで安価なものにしてしまうと、結果髪が痛んで美容院でケアをしないといけなくなり、トータルコストは増える可能性もあります。
ドライヤーは毎日使うものです。日々のケアに欠かせないものだからこそ、髪質を保ちたい、速乾性を重視したいなどご自身にあったドライヤーをしっかり選ぶことをおすすめいたします。
おすすめするドライヤーのメーカー・ブランド
ここまで選び方のポイントや現在出ているドライヤーの機能についてご紹介をしてきましたが、ここからはドライヤーの代表的なメーカーのご紹介をしていきます。
Panasonic(パナソニック)
パナソニックのドライヤーの特徴として髪質のケアという点があります。パナソニック独自のナノイーというイオンを搭載したモデルが特徴的で、髪のパサつきの原因である水分バランスを整え、キューティクルを引き締めてまとまりのある髪に仕上げてくれます。
SHARP(シャープ)
シャープのドライヤーの特徴としてはイオンの力で髪をケアするプラズマクラスター機能を搭載しているモデルがあり、風量が強く素早く髪を乾かせるモデルやスカルプモードやビューティーモードが使えるなど、ご自身のニーズに合ったモデルがたくさんあるという
ところです。
テスコム(Tescom)
テスコムのドライヤーの特徴は、ドライヤーは50年以上の歴史があり豊富な品ぞろえが特徴です。またビューティー製品の廃ブランドや業務ブランドもあることから、用途は様々です。またイオン放出機能を搭載したモデルが複数あることも特徴です。
mod’s hair(モッズヘア)
モッズヘアのドライヤーの特徴として速乾とキレイを備えていることです。サロンなどでもよく使われているモデルで、髪にダメージを与えずに素早く乾かすことのできるというドライヤーもあります。ご自身の髪にあったドライヤーを選ぶことができます。
KINUJO(キヌージョ)
キヌージョのドライヤーの特徴として、高性能でも安価な値段であることとモードが多彩、小型軽量化といったところにあります。大風量&軽量といったところが特徴的です。
CALEA(カレア)
カレアのドライヤーの特徴として、なんといっても「復元」です。FUKUGENDRYERは2016年の発売以降累計40万台を出荷されており個人向けに改良されて発売されています。特徴としては低温で髪のダメージを抑え遠赤外線の波長を使い内部からじっくり温める効果を持ち、髪だけでなく顔やボディのケアができることが最大の特徴です。
おすすめドライヤー8選
パナソニック ヘアードライヤー ナノケア EHNA0GA
速乾性と潤いを与えてくれるヘアドライヤーです。パナソニック独自の速乾ノズルで毛束をほぐし、スピーディに速乾してくれます。ベストコスメナノケア史上最多11冠も獲得しているヘアケアに強い商品です。
<商品のスペック>
●発売日 2021年09月01日
●温風温度:[温風モード時]約125℃(ドライ・室温30℃の時)、[スカルプモード時]約60℃(室温30℃の時)
●風量:1.5m3/分(ターボ時)
●マイナスイオン:○
●ナノイオン:○
●電源:AC100V 50-60Hz
●電圧切替(海外利用可):×
●消費電力:1200W(TURBO/HOT時)
●電源コード長さ:約1.7m
●寸法:W21.6×H22.4×D8.9cm
●質量:約595g(セットノズル含まず)
●付属品:セットノズル
<機能>
- 乾かすだけで髪の内側まで潤いを与えてくれる高浸透のナノイーで従来のナノイーにくらべ水分量が18倍発生
パナソニック ヘアードライヤー ナノケア EHNA0GA 商品詳細はこちら
パナソニック ヘアードライヤー ナノケア EHNA9GN
ナノイー&ミネラル搭載で、地肌から毛先まで素早く乾かしかつキューティクルを密着させることでまとまりのある髪質へ。UVケア効果もあり紫外線や摩擦に強い髪質に。
<商品のスペック>
●発売日 2021年09月01日
●温風温度:[温風モード時]約125℃(ドライ・室温30℃の時)、[スカルプモード時]約60℃(室温30℃の時)
●風量:1.3m3/分(ターボ時)
●マイナスイオン:○
●ナノイオン:○
●電源:AC100V 50-60Hz
●電圧切替(海外利用可):×
●消費電力:1200W(TURBO/HOT時)
●電源コード長さ:約1.7m
●寸法:W21.4×H22.8×D9.2cm
●質量:約575g(セットノズル含まず)
●付属品:セットノズル
<機能>
- 髪を速く、美しく乾かしてくれます。
- 強弱差のあるバランスのよい風できちんとケアできます。
- モードの使い分けも多彩で、ナノイー&ミネラルでキューティクルを密着ケア
パナソニック ヘアードライヤー ナノケア EHNA9GN 商品詳細はこちら
シャープ プラズマクラスタードライヤー beaut´e A IBNP9P
髪と地肌にうれしい多彩なモードを搭載しています。髪を素早く乾かすHOTから地肌ドライができるSCALPや仕上げもできるCOOLまで搭載しており、シャープ独自の速乾エアロフォルムで大量の風を地肌まで届け髪が受けるダメージも抑えてくれます。
<商品のスペック>
●発売日 2021年08月26日
●搭載モード:HOT/WARM/SCALP/COLD/BEAUTY
●温風温度:約115℃(ホット/ドライ運転時 室温30℃)
●風量:約1.8m3/分(ターボ運転時)
●マイナスイオン:○
●ヘアケア(低温):○
●電源:AC100V 50Hz-60Hz
●消費電力:1,200W(ホット/ターボ運転時)
●電源コード:約1.7m
●寸法:W8.4×H20.9×D24.3cm(付属品除く)
●質量:約580g
<機能>
- シャープ独自のエアロフォルムを搭載し速乾性と髪と地肌のケア
- BEAUTYモードで髪のツヤもアップ
- プラズマクラスターの除電効果で髪のまとまりも抑えられます。
シャープ プラズマクラスタードライヤー beaut´e A IBNP9P 商品詳細はこちら
テスコム プロテクトイオンヘアードライヤー Speedom TID2400K
プロテクトイオンによる速乾ドライヤーでよく起こる静電気を低減し、マイナスイオンとプラスイオンを同時に放出し、髪のツヤもUPしてくれます。500グラムを切る軽量化とお手入れのしやすい構造になっており、普段使いとしても使用しやすくなっています。
<商品のスペック>
●発売日 2018年04月
●スイッチ:メインスイッチ(OFF・SET・DRY・TURBO)、クールショットスイッチ
●温風温度:100℃(周囲温度30℃の場合。HOT-DRY使用時)
●風量:2.3m3/分(TURBO使用時)
●搭載イオン:プロテクトイオン
●折りたたみ:〇
●海外使用:×
●消費電力:1300W
●寸法:W23.8×H21.5×D7.7cm(セットフード付き)
●質量:495g(セットフード付き)
●付属品:セットフード
<機能>
- 速乾に必要なパワーと風圧と風量に磨きがかかっています。
テスコム プロテクトイオンヘアードライヤー Speedom TID2400K 商品詳細はこちら
CALEA 復元ドライヤー DRRF365K
低温風で髪や地肌を傷めず、マイナス電子と育成光線(遠赤外線における特定波長)で髪や地肌だけでなく、ビューティーローラーとの併用で全身をケアすることができるドライヤーです。通常だとドライヤーの熱を逃し、遠ざける使い方をするのですが、低温風でしっかり髪にあて近づけるという使い方で髪とボディをケアできるドライヤーです。
<商品のスペック>
●発売日 2019年12月13日
●スイッチ:HIGH-LOW-OFF/COOL
●マイナスイオン:○
●ナノイオン:×
●ヘアケア(低温):○
●電圧切替(海外利用可):×
●温風温度:HIGH/約80℃、LOW/約65℃(室温30℃のとき)
●電源:AC100V 50-60Hz
●消費電力:750W(HIGH時)
●電源コード:1.8m
●寸法:W18.1×H18.3×D10.1cm(ノズル含まず)
●質量:600g(ノズル含まず)
●付属品:ノズル、ビューティーローラー、本体スタンド、ダストフィルター
<機能>
- 髪だけでなく全身をケア
- 付属のローラーを使いながら髪と肌のケア
- 低温風機能で、マイナス電子と育成光線(遠赤外線)を発生
CALEA 復元ドライヤー DRRF365K 商品詳細はこちら
モッズヘア マイナスイオンドライヤー イオンラピッドプラス MHD1253W
モッズヘアサロンとの共同開発で、サロン仕様のドライヤー。速乾マイナスイオンドライヤーで、高風速で速乾を実現。また自動保冷切り替えモードのサロンモードやボリュームアップモードも搭載し、ツヤとまとまりのある仕上がりになります。
<商品のスペック>
●発売日 2019年11月
●風速切替:3(TURBO)、2(DRY)、1(SET)
●マイナスイオン:○
●ナノイオン:×
●ヘアケア(低温):×
●静音タイプ:×
●電圧切替(海外利用可):×
●電源・電圧:AC100V
●消費電力:1200W
●コード長:約1.7m
●寸法:W23.1×H22.7×D8.8cm(ノズル除く)
●質量:約530g(ノズル除く)
<機能>
- サロンモード、ボリュームアップモードで、髪にやさしく、ハリとコシを与えふわっとした仕上がりに。
- マイナスイオン発生装置も4か所
モッズヘア マイナスイオンドライヤー イオンラピッドプラス MHD1253W 商品詳細はこちら
テスコム プロフェッショナルプロテクトイオンヘアードライヤー Nobby by TESCOM NIB3001H
サロン仕様のドライヤーで、業務用で使用しているファンとモーターを採用しスピードドライを実現。地肌までしっかり風が届き乾かしてくれます。またプラスイオンとマイナスイオンを同時に放出し静電気を抑えてくれます。
<商品のスペック>
●発売日 2020年10月01日
●モード切替:[風速切替]OFF、SET、DRY、SPEED、[温度切替]HIGH、MID、LOW、AUTO、[即冷スイッチ]OFF、ON(LOCK)
●風量:1.3m3/分
●マイナスイオン:○
●ナノイオン:×
●ヘアケア(低温):○
●静音タイプ:×
●電圧切替(海外利用可):×
●消費電力:1300W
●寸法:W24.9×H23.8×D9.5cm
●質量:800g
<機能>
- 温風と冷風を一定間隔で自動切換えしてくれる機能で髪のダメージ軽減。
- お手入れもしやすく水洗いも可能
- スタンド使用で両手で乾かすことも可能。
テスコム ヘアードライヤー Nobby by TESCOM NIB3001H 商品詳細はこちら
KINUJO Hair Dryer KH001
大風量で多彩な機能を兼ね備えたドライヤー。乾かす時間も約50%短縮し、それを可能にしたのがBLDCのモーターを搭載していることです。またドライヤーの形も特徴的でオシャレなデザインとなっています。
<商品のスペック>
●発売日 2021年3月
●風量:2.2m3/分
●温度調節:低温/中温/高温(3段階)
●風量調節:弱風/中風/強風(3段階)
●MODE調節:GLOSS/SCULP/SWING(3段階)
●マイナスイオン:あり
●電源:AC100V 50/60Hz
●消費電力:1250W
●寸法:約W20.1×H22.0×D5.0cm
●質量:約363g(本体のみ)
<機能>
- 大風量で速乾性大
- マイナスイオンを毛先まで届け、髪質をケア
- 風量3段階調整
- 温度調整3段階
- モード3つ
KINUJO Hair Dryer KH001 商品詳細はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか?こちらでは2022年度おすすめのドライヤーを紹介させていただきました。
髪質のケアや速乾性など様々な特徴のあるドライヤーがたくさんありますので、ご自身に合ったドライヤーをぜひ探してみてください。