安いと言ってもそれなりに値が張る電子ピアノ。高価であればスペックも高くなりますが、当然予算には限りがありますよね。
見るべきポイントさえ知っておけば、10万円以下の低価格帯でも、しっかりとした良い電子ピアノは選ぶことができます。
今回は、初めて電子ピアノを選ぶときのチェックポイントや、7万円台で10万円クラス相当のスペックを備えた「KAWAI KDP75」の魅力についてご紹介します。その前にまずは電子ピアノを選ぶ上でのポイントを整理しておきましょう。
目次
電子ピアノの価格帯
電子ピアノの価格帯は、安いもので5万円から。最上位モデルになると、30万円以上の商品も多くあります。
ピアノを始めたばかりのお子さまや、趣味でピアノの演奏を楽しみたい方には、10万円以下~15万円ほどの価格帯のものがおすすめです。
ここでは、電子ピアノそれぞれの価格帯ごとに、どんな特徴があるのかをお伝えしていきます。
【10万円未満】手軽に始められるエントリーモデル
10万円未満の電子ピアノは、シンプルでコンパクトなエントリーモデルが多いです。
一般的なピアノらしい据え置きタイプと、キーボードにスタンドを取り付ける持ち運びタイプの2種類があり、ニーズによって選ぶことができます。
88鍵でペダル付きのモデルもあり、ピアノらしさを求めるならこの価格帯が最も安いです。
お子さまの初めての電子ピアノや、趣味や仕事などでピアノを始めたばかりの方におすすめの価格帯です。
【10万円~15万円】ピアノらしさがアップするスタンダードモデル
10万円~15万円のモデルになると、スピーカーの性能が上がって豊かな音質が楽しめるようになります。
また、高低自在イス・ヘッドホンなど付属品が充実している商品も多いです。
さらに、しっかりとした3本ペダルで、よりピアノらしい表現が楽しめることも魅力。
ピアノのレッスンを積んでいきたいお子さまや、以前ピアノを弾いていた方などピアノを再開したい方におすすめです。
【15万円以上】本格的なレッスンや質感を求めたハイグレードモデル
15万円以上の価格帯だと、グランドピアノのような本格的な作りの電子ピアノもあります。
鍵盤の構造にこだわり、高品質なスピーカーを採用しているので、よりグランドピアノに近い弾き心地とサウンドです。
本格的なレッスンをしたい方、弾き心地や音質にこだわりたい方におすすめです。
10万円以下の電子ピアノ選びのポイント
10万円以下で電子ピアノを選ぶ際には、以下の4つのポイントをしっかりチェックしておきましょう。
①音色がグランドピアノに近いか
②しっかり踏み込めるペダルか
③他に買い足すものはないか・付属品は何がついているか
④しっかり練習・楽しく演奏できるか
それぞれ、なぜ重要なのかを解説していきます。
音色がグランドピアノに近いか
楽器としての音色の良さや、音色がグランドピアノに近いかどうかが、電子ピ アノを選ぶときのポイント。
収録されている音源の種類や、スピーカーの数をチェックしてみましょう。
スピーカーの数は、スタンダードな電子ピアノだと2つ、ワンランク上のモデルだと4~6つほどで、多いほど音の広がり、響きが良くなります。
また、同時発音数も電子ピアノを選ぶ時の重要なポイントになります。
同時発音数とは、鍵盤を弾いた時に同時に出せる音の数です。
ただ電子ピアノの音はステレオ再生ですので、弾いた鍵盤の数=発音数ではありません。同時発音数は多ければ多いほど音の響きが良くなります。
同時発音数が少ないと、両手で弾いたりダンパーペダルを使って演奏するなど発音数が多いときに音の余韻が不自然に切れてしまい、演奏が滑らかに聴こえませ ん。
しっかり踏み込めるペダルか
10万円以下の電子ピアノは、まずペダルの強度や鍵盤数などをチェックしましょ う。
特に、ペダルはしっかり踏み込める強度でないと、踏んだときにぐらついてしまいます。
また、ピアノらしい多彩な表現ができるよう、ダンパーペダル・ソステヌートペダル・ソフトペダルの3本がついているモデルを選ぶのがおすすめです。
他に買い足すものはないか・付属品は何がついているか
低価格な電子ピアノは、注意が必要です。他に買い足すものがないかどうかを確認しておきしょう。
本体周りのアイテムやパーツが別売りだと、演奏のために買い足していると結局総額がどんどん膨らんでしまいます。
ここで代表的なオプション品を整理しておきましょう。
・ホコリの侵入を防ぐ鍵盤蓋
鍵盤蓋が無いモデルは、追加で蓋やカバーを購入しないと演奏しない間に埃をかぶってしまい、故障の原因やお掃除が大変です。
・演奏に適したピアノ専用の椅子
椅子が付属されていない電子ピアノも数多くありますが、正しい姿勢で演奏するには、ピアノ専用の椅子がお勧めです。
・時間や近隣を気にせず練習するのに必要なヘッドホン
・楽譜を見ながらの練習に必須の譜面台
ペダルやヘッドホン、譜面台も別売りの場合があるため注意しましょう。
特にヘッドホンは、時間や近隣を気にせず練習したいという方には欠かせません。
電子ピアノの中には、本体は安くても、結局別売りの付属品を買い揃えないとすぐに演奏できないものもあります。
まず、しっかりとした3本ペダルが付いているかどうかは、演奏の表現力を左右する重要な要素です。
ペダルが別売りだったり、付属していても強度が弱くて踏むとぐらついたりするペダルだと不便なので、ここはしっかりチェックしましょう。
しっかり練習・楽しく演奏できるか
最後に、練習や演奏に役立つ機能がついているかどうかもチェックしましょう。
メトロノームや録音機能、演奏と合わせられるバックミュージックやリズム機能などは、グランドピアノには無い電子ピアノならではの機能です。
絶対に無いと困るというものではありませんが、プラスアルファの要素としてついていると、何かと便利でおすすめです。
鍵盤やペダルはしっかりとした作りか
電子ピアノの鍵盤は、グランドピアノと同じ88鍵のものがおすすめ。鍵盤が少ないと、弾ける曲に制限が出てきてしまいます。
鍵盤のタッチは、表面の質感や荷重などがグランドピアノに近い方が、自宅レッスンや発表会の練習に役立ちます。
また、しっかり踏み込んでもぐらつかない、ペダルの強度も重要です。
表現の幅を広げるため、ダンパーペダル・ソステヌートペダル・ソフトペダルの3本が付いているものがいいでしょう。
ピアノの音がどれだけ再現されているか
グランドピアノの音の再現度も、電子ピアノの重要なポイント。
収録されている音源には好みもありますが、有名なグランドピアノの音が使われているものであれば、豊かな音色が楽しめるでしょう。
スピーカーは多いほど音の広がりや響きが豊かになるので、スピーカーの数にも注目しましょう。
スタンダードな電子ピアノにはスピーカーが2つ、ハイグレードなものになると4~6つほど搭載されています。
最後に、同時発音数は音の響きや音の余韻を左右します。
同時発音数が少ないと音の余韻が不自然に切れてしまい、演奏が滑らかに聴こえないので注意して下さい。
10万円以下の電子ピアノならKAWAI KDP75がおすすめ
10万円以下の電子ピアノでエディオンがおすすめするのが、KAWAIの「KDP75」。
世界に誇る日本のピアノメーカーの1つであるKAWAIが作った、シンプルでコンパクトな電子ピアノです。
価格は7万円台に抑えていますが、ピアノ性能は10万円クラス相当を実現。(但し、ネット販売のみとなります。)10万円以下で据え置 きタイプの電子ピアノを探している人におすすめです。
お子さまやこれから趣味でピアノを始めたい方の、はじめての電子ピアノとしてもぴったりです。
弾き応えはグランドピアノ
KAWAIのKDP75は、鍵盤にRHS鍵盤(レスポンシブ・ハンマー・アクション・スタンダード)を採用しています。
電子ピアノとしてはしっかりした重さがあるので、ピアノ教室や発表会で使うグランドピアノと近い感覚で弾くことができます。
また、音域別ウェイテッドハンマー搭載で、低音は重くて高音は軽い、グランドピアノのタッチを再現。
鍵盤を押さえたときの重さやアクション構造、センサーなどの細部にもこだわって作られているので、弱打から強打までスムーズで、ダイナミックな演奏ができます。
ピアノ本来の響きを再現
KDP75は、音源としてKAWAIの「フルコンサートグランドピアノEX」を採用。
88鍵すべてを1音ずつサンプリングしているため、グランドピアノの響きをリアルに再現しています。
同時発音数は192あり、スピーカーはKAWAIのデジタルピアノ専用の8×12cmのものを2つ搭載しているので、お家でも豊かなグランドピアノの音を楽しめます。
思い切り踏み込めるペダル
KDP75の魅力のひとつが、しっかりした作りの3本ペダルです。
上位モデルと同じパーツを採用していて、強度が高いのでぐらつかないのがポイント。
ペダルの種類は、ダンパーペダル・ソステヌートペダル・ソフトペダルで、グランドピアノと同じです。
さらに、ペダルの床からの高さもグランドピアノと同等なので、足元もグランドピアノ感覚で弾くことができます。ピアノ教室や発表会の練習にも最適です。
イス・ヘッドホン付属なのに7万円台
KDP75は、奥行40.5cmとコンパクトな本体に、便利な可倒式譜面台・ホコリを防ぐ開閉式鍵盤蓋・クッション性の高い専用のイスを標準で付属しています。
さらに、時間や近隣を気にせず練習するのにも安心なヘッドホンも付属。
様々な付属品を別途購入する必要がなく、購入して届いたらすぐ弾き始めることができます。
初めてのピアノでも安心の機能
KDP75は、ピアノ初心者の練習や、より楽しい演奏体験に役立つ機能も搭載されています。
レッスンモードでしっかり練習
KDP75には、練習曲としてカワイ出版楽譜集準拠のブルグミュラー25曲、チェルニー30曲を収録。
楽譜が読めない、わかりにくい部分がある場合でも、聴きながら直感的に理解できるのがポイントです。
また、右手・左手を個別に再生でき、テンポ調整もできるので、一緒に弾いたり、耳で聴いて確認したりしながら、着実にピアノを上達していけます。
コンサートマジックで楽しく演奏
「コンサートマジック」は、ピアノが弾けない方でも、指1本で鍵盤に触れるだけで誰でもピアニスト気分が楽しめるKAWAIオリジナルの機能です。
難しい技術を習得しなくても、ピアノを弾いているような気分になれるので、超初心者の方やお子さまでもピアノの楽しさが味わえ、ピアノ練習の最初の一歩になります。
レコーダー機能で聴き返せる
KDP75は、レコーダー機能も搭載しています。
自分の演奏を録音して聴き返すことで、テンポのぶれや強弱の付け方などが認識しやすくなります。
発表会やコンサートなど、人に演奏を聴いてもらう前の練習におすすめな機能です。
電子ピアノのメーカーと特徴
最後に、電子ピアノのメーカーごとの特徴をお伝えします。
カワイ(KAWAI)
カワイは、世界に誇る日本のピアノメーカーの一つです。
ピアノメーカーらしく、グランドピアノの音の響き、また鍵盤へのこだわりが特徴です。
手軽に購入できるエントリーモデルから、リアルなタッチ感と重厚感ある音質が楽しめる上位モデルまで、予算と用途に合わせた電子ピアノを選ぶことができます。
ヤマハ(YAMAHA)
ヤマハ(YAMAHA)は、カワイと並んで日本を代表するピアノメーカー。
ピアノ作りで培ったピアノの音色や表現力にこだわり、デジタルの最新技術を駆使しリアルなタッチ感や柔らかな音質が楽しめます。
ヤマハの電子ピアノについては、「ヤマハ(YAMAHA)の電子ピアノについて」でも詳しくご紹介しております。
カシオ(CASIO)
カシオ(CASIO)の電子ピアノは、機器メーカーならではの精密さやコンパクトさ、コスパの良さが魅力です。
カシオの電子ピアノについて詳しくは、「カシオ(CASIO)の電子ピアノについて」をご覧ください。
ローランド(Roland)
ローランド(Roland)の電子ピアノは、ラインナップが幅広いのが特徴です。
本格的な練習に使えるグランドピアノ型からコンパクトなものまで、自宅の広さや演奏の目的に合わせて選ぶことができます。
ローランドの電子ピアノについて詳しくは「ローランド(Roland)の電子ピアノについて」をご覧ください。
まとめ
予算10万円以下で、据え置きタイプのしっかりとした電子ピアノをお探しの方には、KAWAIのKDP75がおすすめ。
7万円台と低価格でコンパクトなのにグランドピアノのような音と弾き心地が楽しめる、コスパのいい電子ピアノです。
WEB限定モデルのため店頭展示はしていませんが、初心者・お子さまの初めての電子ピアノとしてぜひご検討ください。
KAWAI KDP75の価格や詳細なスペックは、こちらのページでご紹介しています。