オンライン授業や小学校でのプログラミング必修化により、未就学児や小学生のお子様でもパソコンに触れるのが当たり前の時代になりました。
ご家庭で子供用パソコンを購入する場合、セキュリティ面や持ち運びやすさ、子供に必要なスペックなど、気をつけるべきポイントは多いです。
今回は、子供向けパソコンの選び方について幅広い視点から解説。
子供向けパソコンとしておすすめのモダンPC3選もご紹介いたします。
目次
子供もパソコンを使うのが当たり前の時代に
「子供にはパソコンはまだ早い」「セキュリティやネットコンテンツの悪影響が心配」などの理由で、子供用パソコンを与えていないご家庭は多いです。
しかし、今は子供もパソコンを使うのが当たり前の時代。
もちろん、使用時間や閲覧範囲にある程度の制限は必要ですが、未就学児や小学生が自分用のパソコンを持つのは決して早すぎることはありません。
2020年、小学校プログラミング教育が義務化
2020年から、小学校でプログラミング教育が必修化しました。
コンピュータが社会に浸透し、今後も生活の全ての部分で不可欠になっていくというのが理由です。
パソコンやタブレットの操作方法を覚えるだけではなく、プログラミングを通じて「課題を考え、解決するための論理的思考」を身につけます。
国語や算数の予習・復習が良いことであるのと同じように、家でもパソコン操作をしておくことは、学校での学習の先取りや反復練習にもなるのです。
オンライン授業やおうち学習が開始
新型コロナウイルス流行の影響を受け、小学校でもオンライン授業やおうち学習が取り入れられました。
現状は、登校できない期間のみの一時的なものでしたが、今後社会が変化する中で、このように家でパソコンを使って学習する機会は増えるでしょう。
そんな時には、親と共用ではなく、子供専用のパソコンがあるととても便利です。
失敗しない!子供用パソコンの選び方
それでは、子供用パソコンを選ぶ際、気をつけるべきポイントやあると便利な機能について解説していきます。
子供でも持ち運びできるサイズや重さか
子供向けパソコンは、子供でも無理なく持ち運べる「重さ約1.5kg以内」「画面サイズ14インチ以下」がおすすめです。
なぜなら、子供はパソコンをリビングと子供部屋を行き来して使うことが多いためです。
課題をするときは一人で集中できるよう子供部屋で、ネットやSNSを使うときは親の目が届くリビングで、のように使い方を分ければ、親目線でも安心ですね。
また、自宅で作った課題等を学校やプログラミングスクールなどで発表する時にも、やはり無理なく持ち運べて、通学鞄に入るサイズが便利です。
キーは小さめで、タッチが軽めか
パソコンに初めて触れる子供が、最初に練習するのがタイピング。
一度身につけたタイピングは、その後ずっと使っていくので、子供の初めてのパソコンはキー配列が標準のものがおすすめです。
また、子供の小さな手には大きなキーは負担なので、キーが小さめでタッチが軽いパソコンを選びましょう。
ストレージはSSDがおすすめ
パソコンのストレージには、「SSD」と「HDD」の2種類があります。
長年、HDDが主流とされてきましたが、子供用のパソコンにはSSDストレージがおすすめ。
なぜならSSDには、以下のような特徴があるためです。
- 衝撃に強い
- 消費電力が少なく、発熱も少ない
- 読み込み・書き込みの速度が速い
- 作動音がない
- HDDよりサイズが小さく、軽い
- 小型PCに対応している
SSDはHDDより容量が少ないという弱点はありますが、そもそも子供だとそこまで大量のデータを扱うことはありません。
子供向けパソコンには、動作の速さや丈夫さ、軽さを重視してSSDを選びましょう。
CPU・メモリは用途に合わせる
子供向けパソコンのCPUやメモリは、使用したい用途によっておすすめが異なります。
初めてのPCでタイピングから学び、ネット閲覧等の基本操作ができればいいという場合、CPUは「Celelonシリーズ」、容量は4GBほどで十分です。
イラスト制作や動画の編集など、少しステップアップした使い方をしたい場合は、CPUは「Core i3シリーズ」や「Core i5シリーズ」、容量8GB以上がおすすめ。
もちろん、「Core i7シリーズ」以上のCPUを搭載したものや16GB~の容量など、上を見ればキリがありませんが、子供にはオーバースペックになりがちです。
「どうせ買うなら、良いものの方が長く使える」という見方もありますが、当然時間が経てばさらにハイスペックな新機種が発売されます。
子供用として購入する場合は、子供の現在の使い方に合わせたスペックがあれば十分です。
目への負担が少ないか
子供の視力は、一度悪化すると元に戻る保証がありません。目への負担を考えたパソコンを選ぶことはとても大事です。
できれば非光沢パネルを採用していて、視覚野が広く、画面がギラギラしないものを選びましょう。
また、プラスアルファの機能として、ブルーライトカット機能やナイトモードが選択できる機種がさらにおすすめです。
初パソコン・お絵かき好きはタッチやペン対応がおすすめ
現代の子供は、パソコンに触れる前に、親のスマホやタブレットでタッチパネルに慣れています。
画面がタッチパネル対応の機種なら、初めてパソコンに触れる子供でも親しみやすいです。
また、子供がパソコンでやってみたい操作といえば「お絵かき」。
しかし、マウスやトラックパッドでは思うような線が描けず、それだけで挫折してしまう子供も多いです。
タッチペン対応機種なら、初めてでもスムーズにお絵かきができ、子供の興味を伸ばすことに繋がります。
子供用パソコンにおすすめなのは「モダンPC」
子供向けパソコンには、数あるPCの中でもモダンPCがおすすめ。
なぜなら、モダンPCは文科省が子供向けパソコンとして推奨している、以下の条件全てを満たしているためです。
- 起動:起動・スリープからの復帰が15秒以内
- バッテリー駆動時間:6~8時間以上
- 重量:1.5kg未満
- 無線:無線LAN接続機能
- 画面:9~14インチ(できれば11~13インチが望ましい)
- 形状:ノート型またはタブレット型
- キーボード:小学校中学年以上ではハードウェアのキーボード
- 片側カメラ機能(解像度等は問わず)
- 音声出力端子
- 外部接続端子(種類等は問わず)
- OS:OS メーカーによってサポートがなされているバージョン
軽量&薄くて持ち運び楽々なのに頑丈
モダンPCとはそもそも、「持ち運びがしやすく、頑丈なPC」の総称です。
軽量・コンパクトで、学校と自宅や、子供部屋とリビング間の持ち運びも簡単。充電も長持ちするので、使う場所を選びません。
用途によっては親の目が届く場所で使わせたい子供用パソコンとしても、モダンPCがぴったりなのです。
初めてのパソコンでも操作が簡単
モダンPCは、操作が直感的でわかりやすいことも特徴です。
パソコンに初めて触れる子供でも、簡単に使い始められます。
導入がわかりにくいと、飽きたり嫌になったりしてしまう子供は多いので、誰でもすぐに使いこなせることが重要なのです。
高いセキュリティで有害サイトもブロック
モダンPCは、外に持ち運んで使うことを前提として作られています。
大人が仕事に使う場合、PCを外に持ち出すと情報漏洩等のリスクが高くなるのは当然。
モダンPCはセキュリティを高め、どこでも安心して使えるようになっています。
また、キッズモードが搭載された機種なら、親による操作で閲覧範囲を制限することもでき、有害サイトをブロックすることが可能でさらに安心です。
子供用におすすめのモダンPC3選
それでは最後に、子供向けパソコンとしておすすめのモダンPCを3機種ご紹介します。
Surface Go 2|STV00012
- CPU:インテル® Pentium® Gold プロセッサー 4425Y
- メモリ:4GB
- ストレージ:SSD
- モニターのサイズ:10.5インチ
- 重量:544g
軽量・小型で持ち運びが簡単なのが特徴。10点マルチタッチ、タッチペン(別売)対応で直感的に操作でき、未就学児や小学校低学年のお子様の初めてのパソコンとしておすすめです。
Lenovo ideapad S340|81UM0024JP
- CPU:インテル® Core i7-10510U プロセッサー
- メモリ:8MB
- ストレージ:SSD
- モニターのサイズ:13.3インチ
- 重量:1.3kg
インテル Core i7搭載、画面も13.3インチと大きめで、子供向けとしてはハイスペックなモデルです。メモリは8MBなので容量は小さめですが、動画編集など一歩進んだ使い方をしたいお子様におすすめです。
富士通 LIFEBOOK|FMVM75D2WG
- CPU:インテル® Core i5-8200Y
- メモリ:8GB
- ストレージ:SSD
- モニターのサイズ:13.3インチ
- 重量:1.24kg
スペック・サイズ・重量などが、全て子供向けPCとして最適な条件を揃えたモダンPCです。初心者から少し進んだ使い方まで幅広い用途に対応していて、一度購入すると長く使えるのがポイントです。
まとめ
ここまで子供向けパソコンのおすすめモデルをご紹介しましたが、最終的には使用するお子様自身が愛着を持てるのがもっとも大切。
お子様に最適なパソコンを選ぶには、実際に店頭にて親子で触れてみるのが一番です。
子供向けパソコンの選び方についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ店頭の知識豊富なエディオンスタッフにお声掛けください。