初めての電子ピアノ!失敗しない選び方

ピアノを弾きたい、でもいろんなピアノがあってどれを選んだらいいかわからない
高い買い物だから失敗したくないと悩む方はたくさんいらっしゃいます。
そんな方のために、今回は初めての電子ピアノを選ぶ時のポイント
を5つご紹介します。

失敗しない電子ピアノの選び方

一生に一度の買い物かもしれない電子ピアノ。
後で後悔しないために、5つのポイントを押さえましょう。

1 音がグランドピアノに近い
早く上達するには弾いた音がグランドピアノに近いかどうかがポイント。
豊かな表現力を備えた電子ピアノを選べば、雑な演奏には雑な音、いい演奏にはいい音で応えてくれるのでレッスンの効果を最大限に発揮し、上達に差がつきます。また、最大同時発音数もポイントです。ピアノで演奏する曲は1音では成り立ちません。両手で連続して弾き、ペダルを踏んで音を伸ばします。その伸びた音はやがて余韻になり最後にスーッと消えていきます。つまり、同時に鳴っている音は数えきれないほど多くの音が存在します。更に、連弾になると2人でピアノを弾くことになるので、弾く音の数は多くなります。最大同時発音数は多ければ多いほど、音の響きがよくなり音切れの心配がなく複雑な曲でも対応できます。

 

2 鍵盤に手応えがある
指の力をつけるためには鍵盤選びが重要。音と同様、グランドピアノに近いかどうかがポイントになります。まずはキーボードと電子ピアノ、どちらを買うか悩んでいる方も多くいらっしゃいます。大きな違いは鍵盤タッチ。キーボードは電子ピアノにあるハンマーアクションが入っていないため軽く、グランドピアノのタッチ感とはニュアンスが違います。また、グランドピアノに必ず搭載されている「カックン」と手応えがあるエスケープメントという機構が搭載されているものがお勧めです。

 

3 空間を邪魔しない
リビング、子供部屋、ワンルームなど、置きたい場所は人それぞれですが出来る限りスペースを取りたくないという声を多く聞きます。そんなお声には奥行きがスリムな電子ピアノがあります。模様替えも簡単で、どんなお部屋にも馴染みます。

 

 

4 楽しく弾ける工夫
練習はその日によって気分が乗らない時もありますが、それがきっかけで続かなくなるのは不安ですよね。電子ピアノには、練習を楽しくするための機能を備えているものがあります。例えば、タブレットなどに内蔵曲を譜面表示して伴奏に合わせて演奏したり、録音して自分の演奏を振り返ったり。また、Bluetooth Audio機能があれば、ピアノをオーディオ・スピーカーとして使うこともできます。電子ピアノを色々な形で触れることで音楽が好きになったというお声もあります。練習がしんどい、長く続くか不安という皆さん思うところは同じ。上手に使って楽しく長く続けるためのサポートが搭載されているピアノだと、より安心できます。

 

5 ピアノ以外に必要なもの
ピアノ本体以外の付属品を確認することが大切。ものによっては、後日買い足していくことで最終的な金額が膨らんでしまう場合があります。
椅子は高低自在椅子がお勧め。成長に合わせて高さを調節することが出来ます。正しい姿勢で練習することは上達への一歩です。また、周囲への配慮のためにヘッドホンも欠かせません。これらが付属品としてはじめから付いているピアノがオススメです。

 

 

 

アップライトピアノと電子ピアノはどう違うの?

グランドピアノを一般的なご家庭に設置するのはなかなか難しい為、一般のご家庭で検討されるのは、アップライトピアノか電子ピアノになります。アップライトピアノはおおよそ40万円~で基本的には消音もできません。一方、電子ピアノは5万円台~50万円程度でヘッドホンが使用できたり様々な機能も備えており、今の生活にあった高性能な楽器に進化し続けています。

 

1 90%以上が電子ピアノ!?
電子ピアノが生まれたのは、今から約50年前。その後、グランドピアノの音とタッチを追求して飛躍的な進化を遂げます。今ではアコースティックを含む全体の新品ピアノ購買台数のうち、電子ピアノの占める割合は90%以上となりました。電子ピアノでも安心して、しっかりとした練習に向き合うことができます。

 

2 メンテナンス不要
電子ピアノの最大のメリットは調律などのメンテナンスの必要がないこと。アコースティックピアノは必ず調律をしなければなりません。金額はおおよそ12,000円程度。1年に1回必要となります。電子ピアノの中でも、特に樹脂鍵盤は湿度などを気にする必要もありません。

 

3 タッチセンスが付いている!
1974年に世界初のタッチ・センス付き鍵盤を搭載した電子ピアノ「EP-30」をローランドが発売。鍵盤タッチで強弱を検出できるタッチ・センス付き鍵盤は、現在のデジタル・ピアノでは当たり前に搭載されている機構です。しかし、電子ピアノの黎明期には、鍵盤で強弱が付けられるというのは大変画期的な技術でした。

 

 

初めての1台はこちら

エディオンと電子楽器専門メーカーがタッグを組んだ電子ピアノ_F107BKXE2

初めての1台ならばRolandのF107BKXE2がおすすめ。
10万円を切る価格で、音と弾き心地はグランドピアノにより近い演奏性で、スタイリッシュ且つコンパクトながら、機能も充実しているコスパのいい電子ピアノです。また、エディオンのオリジナルモデルはヘッドホンと高低自在椅子付きで、後日買い足しする必要がありません。これからピアノをはじめる方に、まず触れていただきたい電子ピアノです。

おススメポイント1 価格
ローランドが作る電子ピアノでは、珍しく10万円を切るお値段。その上、付属品も充実しています。別売だと1万以上する高低自在椅子が付属。更にへッドホンも付いているので時間を選ばず練習ができます。

おススメポイント2 音と鍵盤
音×鍵盤×スピーカーの基本性能の充実。多くの使用者がローランドの音の良さを評価しています。鍵盤には「カックン」と手応えがあるエスケープメント機構が搭載されており、グランドピアノに近いタッチ感で演奏ができます。最大同時発音数は256音。この価格帯では最大スペックで音切れの心配がありません。

おススメポイント3 デザイン
奥行きA4サイズで、蓋を閉めればより圧迫感がなくなります。子ども部屋やワンルームでも安心して設置可能。カラーは、どんなお部屋にもマッチするブラック。グッドデザイン賞を受賞したF701を継承したデザインとなっています。

おススメポイント4 機能的
無料アプリ「Roland Piano  APP」を使用すると、iPadやスマートフォンに内蔵曲を譜面表示でき、右手/左手の音を消して練習することも可能。更に音当てゲームなどで遊び感覚で音感を学ぶことができます。その他にも、録音機能やBluetooth Audioも搭載。練習を飽きずに楽しく続けられる工夫がたくさん詰まっています。

Roland F107BKXE2の価格や詳細なスペックは、こちらのページでご紹介しています。

 

ピアノ用語集    

■最大同時発音数
電子ピアノは左右のスピーカーから音が出るステレオ再生。「ド」の音を弾くと、右と左から「ド」の音が一つずつ鳴るので、
発音数は「左の1音+右の1音」で「2音」となる。具体的には最大同時発音数128音の場合、実際同時に出せる音は「64音」になる。
また、ダンパーペダルを使うと鍵盤から指を離しても音が伸び、いくつもの音が重なり、その余韻の音も発音数として加算される。
最大数を超えると「音切れ」が発生するため、同時発音数は多い方が難しい曲や音数の多い曲を弾く時でも安心。

■エスケープメント
グランドピアノには、鍵盤をゆっくり押すと、途中で「カックン」というクリック感(ひっかかり)を持たせた仕組みがある。
打鍵後にハンマーが弦の振動を止めずに速やかに離れる仕組み(エスケープメント機構)が搭載されているためである。
電子ピアノにも、そのクリック感を搭載しているものは、よりリアルなグランドピアノのタッチ感で演奏することが可能。
※カワイでは「レットオフ・フィール」という名称。

■ペダル
ダンパーペダル(右):踏みながら押した鍵盤の音を全て伸ばす。
ソステヌートペダル(中央):踏んだ時に押していた鍵盤の音のみを伸ばす。
ソフトペダル(左):音の響きを柔らかくする。

■高低自在椅子
高さを調節することが可能。お子様の成長や、弾く人に高さを合わせることが可能。
正しい姿勢及び腕の高さで演奏をすることは、ピアノの上達に重要。

■Bluetooth Audio/MIDI
○MIDI接続:スマートフォンやタブレットと接続し、専用アプリを活用して譜面表示や練習を記録することが可能。
○Audio接続:お気に入りの曲やYouTube動画の音をピアノ本体のスピーカーで聴くことが可能。

■スピーカー
スピーカーが多いほど、グランドピアノの音の広がりや立体的な響きを再現することができる。
音量を下げた時も、スピーカーが多いと繊細な音まできちんと聴こえ、自然に演奏が可能。

■内蔵曲
クラシック曲のみならず、童謡唱歌やアニメの曲などが内蔵されている場合もあり。
BGMやお手本として聴くこと以外にも、オーケストラの伴奏つきの曲に合わせて演奏し、アンサンブルの能力を養うこともできる。

■音色
様々な楽器の音。電子ピアノにはピアノ以外の様々な楽器の音が入ってる。
いつもの練習曲を、他の音色で演奏してみることで想像力UP。また、音色数が多いと内蔵曲の伴奏も豪華に。ポップスやジャスを演奏する方にもお勧め。

■サンプリング音源
「サンプリング」は「録音」という意味。
グランドピアノの生の音を一鍵一鍵録音し、音源として入れている。鍵盤を押すことでセンサーが反応し、サンプリング(録音)された音源がスピーカーを通して再生され出ている。
価格帯によって「サンプリング」は精度に段階がある。細かくサンプリングされた音源を搭載したモデルは、弾く時のわずかなニュアンスも強弱や長さで音の雰囲気をしっかりと出すことが出来る。

■キータッチ
「軽い」ではセンサーが敏感になり、鍵盤が軽くなったように感じる。「重い」ではセンサーの感度が鈍重になるので発音のタイミングが遅くなり、重く感じる。
まだ指の力の弱いお子様には「軽い」、指のトレーニングには「重い」に設定するなど、用途に合わせて調節可能。
※ヤマハ:タッチ感度、カワイ:タッチカーブ、カシオ:タッチレスポンスという名称

■象牙調・黒檀調
手に馴染みやすく、汗をかいても滑りにくくなっている。グランドピアノに近い弾き心地。汗をかきやすいお子様でも安心。

■USB Memory端子(Type A)
USBフラッシュメモリーと接続可能。ピアノ演奏を録音をして外部機器で聴くことや、USBに入っている曲を電子ピアノ本体で鳴らすことも可能。

■ツインピアノ
鍵盤のほぼ中央で左右2つに分け、それぞれ同じ音域で演奏すること。
※ヤマハ:デュオ、カワイ:連弾モード、カシオ:デュエットという名称

■スプリット
鍵盤を右側と左側に分けてそれぞれ異なる音色で同時に演奏できる機能。
たとえば、右手はピアノ音色で、左手はベース音色で弾くことによって、簡単なセッション風の演奏を楽しむことができる。

■デュアル
1つの鍵盤で2つの音色を重ねて演奏できる機能。
たとえば、ピアノにストリングスなどの音色を重ねて演奏することによって、曲の情景に合わせて弾くことができ、演奏の楽しさが広がる。
※カシオではレイヤーという名称

■グランドピアノ
コンサートホール・学校での音楽室や体育館に使用・設置していることが多い。
グランドピアノの弦は水平に張られており、鍵盤を弾くとその力がアクションから弦にスムーズに伝わる仕組み。
弱音でのレガートなど繊細な表現、強音で無理な力を入れないなどの様々なテクニックを身につけることができる。
アップライトピアノと比べ、素早い連打や細かなトリルが弾きやすい。

■アップライトピアノ
主に家庭で使われる場面が多い。
アップライトピアノは、縦型で奥行きの短いピアノ。壁に背をつけて置くことができるため、部屋のスペースを圧迫することが少ない点が特徴。弦が垂直に張られており、ハンマーが横から弦を叩くことで音を出します。
アクションの構造上、グランドピアノと比べ、ハンマーの戻りに少し時間がかかる。

■調律
グランドピアノとアップライトには内部に弦が張られており、その数は約230本ある。
その弦がそれぞれ常に70~90キロの張力で引っ張られている。温度や湿度の変化、木の劣化などによって、少しずつ張力が弱まる。それにより弦が緩み、音が狂ってくる。それを正常な状態に戻すために調律が必要となる。
電子ピアノには弦が張られていないので、調律は不要。