室内の空気は定期的に入れ替えることが大切です。
しかし、通常のエアコンでは室内と室外の空気を入れ替える機能はないため、注意が必要です。
そのため、エアコンを使って換気したい場合は、「換気機能つきのエアコン」を選びましょう。
本記事では、換気機能つきのエアコンについて紹介します。換気する必要性や換気方法についても触れるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エアコンで換気することは難しい
「エアコンは、室外機から外部の空気を取り込んで、室内機から放出している」という仕組みであると思っている方も多いでしょう。
しかし、実際にエアコンは、部屋の中の空気と外の空気を入れ替えることができず、ほとんどのエアコンで換気ができません。
エアコンの仕組みとしては、以下の通りになります。
- 冷房使用時…部屋の暖かい空気を吸い込んで、冷たい空気にして放出する
- 暖房使用時…部屋の冷たい空気を吸い込んで、温かい空気にして放出する
一部のエアコンには換気機能がありますが、全部のエアコンに搭載されているわけではありません。
つまり、ほとんどのエアコンでは換気をすることができないため、換気をする場合は、窓を開けるなど別の方法で対応する必要があります。
どうして換気が必要なの?
換気は、空気の汚れやカビの発生を抑制するために必要と考えられています。
実際に、人間が生活するだけで二酸化炭素などが発生し、空気の状態が悪化していきます。
さらに、ガスや石油ストーブを使ったり、タバコを吸ったりすると、さらに一酸化炭素や二酸化炭素などが発生するため、空気を入れ替える必要があるのです。
現代の住居は、気密性が高く、冷暖房の効果が高まっていますが、その反面、自然に換気が行われにくくなっています。
旧来の日本の木造建築であれば、隙間が多いため自然と換気できていました。
しかし、現代の隙間が少ない住居に暮らしている場合、何もしないと徐々に空気は汚れてしまうため、意識して換気する必要があるのです。
定期的に外部から空気を取り込むことで、室内の空気を良い状態に保つことができるでしょう。
また、空気の汚れだけではなく、室内湿度が高い場合は「カビ」が発生しやすいため、注意が必要です。
このような場合も、換気して外気を室内に取り込み、湿度を適切に保つ必要があります。
換気機能がついたおすすめのエアコン3選
通常、エアコンで換気することはできません。しかし、エアコンの中には換気機能を搭載したモデルもあります。
換気機能がついたエアコンであれば、冷房・暖房を使いながら換気できるため便利です。また、適切に空気を循環させることで、より快適に過ごせるようになるでしょう。
ここからは、換気機能を搭載したおすすめのエアコンを紹介します。
ダイキン KuaL うるさらX ATR40ZPE1WS
・サイズ:W798mm×H295mm×D370mm
・消費電力:冷房800W/暖房900KW
・適用畳数:冷房11~17畳/暖房11~14畳
・特徴的な機能:定期自動クリーニング機能・オートオン/オフ機能・パワフル換気(センサー換気時)・クリーン長持ち室内機(帯電防止フラップ/防カビ・抗菌ルーバー)
・省エネ達成率:144%
この「うるさらX ATR40ZPE1WS」は、暖房・冷房しながら換気や加湿ができるモデルです。ダイレクト換気ボタンがあり、ワンタッチで室内を換気できます。
世界唯一の無休水加湿機能があるため、室内を適度に加湿して乾燥を防げるでしょう。
除湿機能では、ハイブリッド方式を採用しているため寒くなりにくく消費電力も抑えられます。
ダイキン KuaL うるさらX ATR40ZPE1WS 商品ページはこちら
ダイキン KuaL うるさらX ATR40YPE9WS
・サイズ:W798mm×H295mm×D370mm
・消費電力:冷房800W/暖房900KW
・適用畳数:冷房11~17畳/暖房11~14畳
・特徴的な機能:定期自動クリーニング・オートオンオフ機能・ダイレクト換気ボタン・AI快適自動運・さらら除湿
・省エネ達成率:144%
この機種も、暖房・冷房しながら換気や加湿できるモデルです。AI快適自動運転機能により、人の在室・床や壁の温度を検知して快適に過ごせる空間を作ります。
お好みの運転を記憶・学習するため使うほど快適に自動運転するため便利です。サーキュレーション気流と垂直気流の2つの気流を出すことで、風が直接当たらず部屋の中を温度のムラなく調整できます。
ダイキン KuaL うるさらX ATR40YPE9WS 商品ページはこちら
パナソニック Eolia CSLX402D2WS
・サイズ:W799mm×H295mm×D385mm
・消費電力:冷房830W/暖房950KW
・適用畳数:冷房11~17畳/暖房11~14畳
・特徴的な機能:換気機能・除湿機能・パーシャル制御・空気清浄・エネチャージ
・省エネ達成率:146%
このエアコンも、暖房・冷房しながら換気や加湿ができるモデルです。吸湿・放湿力に優れた「高分子収着材」が、すばやい「加湿」を可能にします。
また、業界初(※)の「ドライ給気制御」を搭載しているため、寒くなりにくい「除湿」も実現します。
そのほか、エネチャージで、エネルギーを効率よく活用して暖房・冷房を使用することも可能です。
パナソニック Eolia CSLX402D2WS 商品ページはこちら
(※)メーカー調べ
その他の換気方法
換気機能つきのエアコンを使う以外にも、空気を換気する方法はいくつかあります。
- 24時間換気システムを使う
- 窓をあけて換気する
- 換気扇を使用する
- サーキュレーターを使用する
ここからは、それぞれについて詳しく紹介します。
なお、窓の数や部屋の構造によって適切な換気方法は変わるため、注意しましょう。
24時間換気システムを使う
「24時間換気システム」とは名前の通り、24時間体制で室内の空気と室外の空気を入れ替える設備のことです。
最近では、マンションなどの住宅で使われることが多く、適切に使うことで空気の状態を適切に保ちます。
この24時間換気システムにはいくつか種類があり、換気と給気のどちらも換気扇で行うものと、換気と給気を換気扇と自然排気・給気するものがあります。また、24時間換気システムは、効率良く換気できるだけでなく、建物の木材・鉄骨材の腐食や、サビ防止の効果が期待でき、住宅の耐久性を維持できると考えられます。
基本的に24時間連続で稼働する必要があり、途中で止めてしまうと空気が滞留してしまうので、注意が必要です。
1年中24時間連続で使用し、定期的に掃除・交換などのメンテナンスをすると良いでしょう。
窓をあけて換気する
窓を開けることも、基本的な換気方法の1つです。
しかし、窓を開ければ換気できるというものではないため、部屋の中で空気の通り道を作ることを心がけましょう。
1つの窓だけを開けても空気はなかなか入ってきませんが、開けた窓の対角線上にある窓を開けることで、空気が外から入ってきて抜けていくため、空気を入れ替えることができます。
ただし、開けた窓に近い窓を開けた場合、空気が部屋の中を循環せず、適切に換気できないため注意してください。
窓を開けても風が入ってこない場合は、片方の窓を小さく開け、もう片方の窓を大きく開けるのがおすすめです。これは、空気が小さい隙間から勢い良く入り、大きな隙間から出ていくという性質があるからです。
また、季節によっても適切な換気方法は変わります。
夏場は、エアコンの電源を入れる前に換気すると、室内の暑い空気を外に出せるため、効率良く室温を下げられます。
対して冬場は、暖房をつけてから換気するのがおすすめです。暖房をつけて床や天井、壁を暖めてから換気することで、室温が下がりにくくなります。
換気扇を使用する
部屋の空気が通りにくい場合や、窓の数が少ない場合は、台所の換気扇を利用するのがおすすめです。
台所の換気扇は、他の部屋の換気扇よりもパワフルであるため、窓を開けて換気扇を稼働させると、空気が流れて換気できます。
このとき、台所から離れている窓を開けると、部屋全体を効率良く換気できるでしょう。また、風が少なく十分に換気できない場合も、台所の換気扇がアシストしてくれるのでおすすめです。
サーキュレーターを使用する
窓の数が少ない場合や窓がない部屋の場合は、空気を送るサーキュレーターを使用することで空気を循環できます。
窓が1つしかない場合は、サーキュレーターを窓の外に向けて運転すると、部屋の外に空気が出て、外気が室内に入りやすくなります。
ただしこのとき、サーキュレーターを使って外気を室内に送り込もうとすると、新鮮な空気は入ってきますが、室内の汚れた空気が室内に溜まってしまいます。
換気するときは、新しい空気を取り込むだけでなく、部屋の空気を外に出すことも考えましょう。
また、窓がない部屋も同様に、扉を開けて室内の空気を外に出すようにサーキュレーターを使います。
この方法であれば他の部屋から流れてきた空気が入り込み、しっかりと換気できます。このとき、換気扇を使うとより効果的です。
まとめ
換気は、空気の汚れやカビの発生を抑制することで、部屋を清潔な状態に保つために欠かせないことです。
そこで、室内の空気を適切に換気するには、換気機能つきのエアコンを使うことがおすすめです。換気機能つきのエアコンを使えば、冷暖房を運転しながら換気することができます。
また、エアコン以外の方法で換気するときは、空気の流れを考えて窓を開けることがおすすめです。他にも、台所の換気扇やサーキュレーターを使うことで、換気をすることができるでしょう。
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